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べっ甲ピックの製作・・・続き [オーガニックピック]


あれっ?べっ甲ピックが出来上がっている!?
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先週末は熱帯低気圧(台風5号になる前)の影響で外に出れなかったので、家に閉じこもって黙々と磨きました。

どんな感じか見てみましょう。すべて1点ものですので。
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仕上げに関して言うと、もう少しツルピカに磨けるのですが、これはべっ甲細工ではありません。

スティール弦のギターを弾くためのピックであると考えて、実際に試奏しながら、気に入った弾き心地になっているところで妥協しました。

まあ、残った傷や汚れが天然素材の証でもありますし、これはこれで良しとしました。

実は私は普段使いのピックはほとんどが自作オーガニックピックです。
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いろいろな形のものはアオウミガメの試作ピック、5角形のものと小さなティアドロップはべっ甲です。

なにせこちらにはピックを売っているところがありません。

なので、以前はこんなものでも作っていました。
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銀行のキャッシュカード。これは定番ですね。


で、今回、再確認したこと。本べっ甲のピックはものすごくいい!

なんかギターのフレーズが急に大人っぽく聞こえたりして・・・

って、オイラはほんものの爺さんですけどね。近頃、耳に聴こえる範囲が少し狭くなってきたと感じます。



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べっ甲ピックの製作 [オーガニックピック]


海の日の連休ということもあり、今日はSONEX修復ネタはお休みして、海の恵み、ウミガメの甲羅でピックを作ってみましょう。

使用する材料は、5年近く前に海岸で拾ってきたタイマイの鱗甲です。

雛型にはフェンダーのおにぎりピックを使いました。

まず、極力無駄が出ないように型を取ります。
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今回は4枚作ることにしました。鱗甲板はテーパーになっており、この画像では右が厚く、左に向かって薄くなっていきます。なので、同じ形でも厚みの違うピックができるという寸法です。

べっ甲そのものはそんなに硬くないので、大抵の刃物で切れます。私は金ノコの刃でまず大きな部分を切断。
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左側の切片からピックに加工していきます。
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細かい切断にはドレメルを使いました。
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2スピードの旧式で大変安いものでしたが、大活躍です。

試しに一枚切り出してみました。
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「ぶち」というよりは「黒」ですが、ご覧のとおり光にかざすとちゃんとべっ甲模様が現れます。
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残りも切り離して
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大まかに形成しました。
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あとは紙やすりでピックとして使えるように形と厚さを整えていきます。

さらに研磨して最後はツヤツヤにするわけですが、これは時間があるときにぼちぼちやっていきたいと思います(きっとやらないよ)。

完成したらアップしますので、お楽しみに。







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ウミガメピックを作ってみた3 [オーガニックピック]

迷走中のシリーズ最終回です。

どのようにピックを研磨しているかなどという画像は今更アップしません。私はペーパーが荒いうちは直線に磨き、仕上げに近づいたら円で磨いています。

今回使った耐水ペーパーは6枚で、左から#120、#240、#400、#800、#1200、#1500です。ほんとは#2000まで上げたいんですけど、こちらには売っていないので。
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下にピックが並んでいますが、両サイドの2枚づつが研磨するピックです。中右の白いのがテンプレート、中左の黒いのが前回のブログで試し磨きが終わったピックです。

研磨途中のピックを見るとどんどん薄くなっていくのが分りますね。
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左が素材、中が研磨途中、右が研磨終了です。アオウミガメの鱗甲は基本的に柔らかい素材ですのでどんどん削れてしまいます。この感じは本ベッコウとはかなり違います。

研磨が終わった4枚ですが・・・
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みんなどこかに小さなクラックが入っています。これでは確かに商品にはなりませんね(笑)。運悪くクラックが角に来るともう三角ピックにはなりません。そんなときは使えるところを頂点としたティアドロップにリメイクです。

最後はコンパウンド入りのワックスでツヤ出しをして完成です。ここでもやはりベッコウのようなツルピカには仕上がりません(ピックとして使えるだけの厚みを確保した場合の話ですが)。

できあがったアオウミガメピックは二つと同じものがありません。では作品集をどうぞ。
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とりあえず、全部音出しOKです。深夜の部屋弾き専用のサイレントピックです(笑)。

まだ切り出した素材がだいぶ残っていますが、オヤジはちょっと飽きてきました。そんなにピックは要らないので。気が向いたらまた磨きます。

それより、今回はティアドロップ型もたくさん切り出しているのですが、テンプレートに使った市販ピックを無くしてしまいました。さあ、どうしたものか?ティアドロップには厚いものがたくさんあり、三角よりいいピックができそうです。

これなんか3色のブチでとても個性的ですよ。
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そこで結論ですが、使い物にならないと言われてきたアオウミガメの鱗甲も、ギターピックとしてなら使えることは間違いないです。ただし、歩留まりは大変悪く、実用になるピックは大きな鱗甲から数枚しか取れません。それでも、今まで捨てられていた素材ですから数枚だけでも使ってやるべきではないでしょうか。

こんな記事を書いても皆さんには直接関係ないように思われるかもしれませんが、実はアオウミガメやタイマイは本州沿岸にも結構漂着(死着)しているんです。関東地方の海岸でベッコウを偶然拾うこともアリなんですよ。何かしら利用してあげて彼女らを成仏させてやろうじゃありませんか??






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ウミガメピックを作ってみた2 [オーガニックピック]

アオウミガメピック作りの続きです。

一枚の鱗甲からざっくりとピックの原型を切り出しました。三角オニギリ型とティアドロップ型(それぞれ1枚しか手持ちが無い)をテンプレートに使いました。
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さすがに天然素材だけあって、模様はさまざま。

たくさん取れたようにみえますが、厚みが実用レベルにあるものは3枚しかありませんでした。
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その他多数のなかに真っ黒で珍しいのがあったので磨いてみました。

ボコボコしているのが内側(甲羅に接していたほう)です。
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ザラザラしているのが外側です。
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アオウミガメの鱗甲は甲羅のカーブを強く記憶していて、熱をかけても平らになりません。

耐水ペーパーでの研磨が終わったところです。表面を均したおかげでだいぶ薄くなってしまいました。
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すると薄っすらと模様がみえてきました。

透かしてみるときれいな斑が入っていました!
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メタルクリーナーで磨くとしっかりツヤが出ました。
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でも、市販ピックのTHINより薄くて、コードストロークには全く使えません。

実用にはなりませんが、ギターリストならコレクションに一枚は欲しいレアなピックができあがりました。

ワシントン条約のからみがあって、日本に持ち帰ることができないのがとても残念です。


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ウミガメピックを作ってみた1 [オーガニックピック]

先日行った離島で拾ってきたアオウミガメの鱗甲板でピックを作るお約束でしたね。

実は私もアオでまともにピックを作るのはこれが初めて。さあ、どうなることやら。


今回の材料はこれです。かなり大きなアオウミガメのものです。
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模様そのものはベッコウと似ていますが・・・

ペラペラです。そしてひどく湾曲しています(カメの甲羅の形になっている)。
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辺縁の薄い部分は使いものにならないので廃棄します。ハサミで簡単に切り取ることができます。廃棄部分は全体の1/3くらいになります。捨てる部分から練習を兼ねて一枚ピックを切り出してみました。

乾燥し切っているためクラックがたくさん入ってしまいました。
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順序が逆ですが、お湯で茹でて柔らかくしました。
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手持ちのピックで型取りしてハサミで切り取りました。
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ヤスリをかけてこんな感じになりました。
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表面が傷だらけですがもともとカメの鱗甲とはそういうものなのです。研磨はしません。この状態ですでにかなり薄いので無理です。

さっそくギターを弾いてみると・・・ピックのハジキ音が大きく音量がありません。でも、繊細でクリアな音が出ます。ここまでは想像通りですが、アオの厚いものは未知の世界です。

次回はアオウミガメピック作りの本番に入ります。



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ベッコウピックを作ろう4 [オーガニックピック]

今日が最終回です。そもそも、ここでやっているベッコウピック作りは半日もあれば終わるような作業です。少ないネタで引っ張るだけ引っ張ってしまいました。

で、最後の工程は磨きです。

ここで日本ならお馴染みのピカールが登場となるわけですが、こちらにそういうものはありません。とりあえず似たようなものをハードウェアショップで探してきました。
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初めて見るものなので、果たして使えるのかどうか?

メタルポリッシュを使う前に、試しに普段使っている歯磨き粉で磨いてみました。
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どこにでも売っているようなコルゲートです。

やばいです。これだけでツルピカになってしまいました。
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こんなに研磨剤が入った歯磨き粉使っていたら歯のほうが相当磨り減ってるはずです。

あっという間に出来上がり・・・・ではない!お遊びはここまで。

今はギターのピックを作っているんです。ちゃんと使えないならここでネタにしている意味が無い。

今回はベッコウでも辺縁部を使ったので厚みは一定ではなく、かなりテーパーが付いています。実際に試し弾きをしながら、薄すぎる部分は取り除いて形成し直しました。クラック部分も雑味の原因なので削り取りました。

でもって、三角オニギリは縦長に・・・
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ベッコウらしい斑(ぶち)はほとんど無くなってしまいました。こういうところが素人仕事。

ティアドロップはダイアモンドに・・・
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これが思いがけず、いいピックになりました。そのままだと樹脂製ピックのように掻き鳴らすことができ、頂点のほうで弾くととても甘い音が出せます。

そして調整が終わったピックたち。
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右のピックなど原型を留めないほど小さくなってしまいました(笑)。

というわけで、ピックは無事に完成しました。

厚い材はまだたっぷり残っています。これはさすがにハサミでは無理で糸ノコなどで切り出す必要があります。でも、もうピックは作りません。気が向いたらカミさんにアクセサリーでも作ってあげようと思っています。あの事故の処理を一人でがんばってくれているので。





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ベッコウピックを作ろう3 [オーガニックピック]

今日は荒砥ぎをします。耐水ペーパーはハードウェアショップで買ってきました。
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120番から400番で面出しをしました。
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800番まで上げるとあら不思議。向こうが透けてきました。
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実はこのピックに限らず、厚い部分をハサミで無理やり切ったのでクラックが入ってしまいました(黄色のマルで囲んだ部分)。

さらに1200番から1500番まで上げると完全に向こうが透けて見えるようになります。
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ここから2000番以上に上げるとツルツルに仕上げることができるのですが、こちらのショップでは1500番が最も細目なので研磨はここまで。

次回は磨きに入ります。



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ベッコウピックを作ろう2 [オーガニックピック]

手持ちのピック、これを雛形にして切り出します。
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と言ってもここには特に道具はないのでキッチンばさみでカット。
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さすがにベッコウです。硬くて辺縁の薄めの部分しか切れません。

私のやることはテーゲーです。アバウトです。ケガキは使いません。
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はさみだけでなんとなく形ができましたね。
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材の無駄を出さないように半端のところからもう一枚切り出して都合4枚のピックが取れました。残りの部分は厚みも十分の本ベッコウですから今回は使いません。

はさみと80番の紙やすりを器用に使い形成するも、型起こしをしてみるとなんとなくいびつですね(汗)
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一点もののハンドメイドだからまいっか。売り物じゃないしといつもの開き直り。

次回は研磨です。


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ベッコウピックを作ろう1 [オーガニックピック]

人生のリセットをしたものの、やはりいじり虫が出てきてじっとしていられない。

でも、もうギターは無いし・・・

と思っていたら、先週、仕事で行った離島の海岸にタイマイの鱗甲が落ちていました。

神様からのプレゼント??ということで、このブログも部分解禁することにしました。

さっそく、禁断のベッコウピックを作ってみましょう!

鱗甲はかなり湾曲しているのでこのままピックにはできません。
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もともと甲羅にくっついていたものですから。

そこでまず沸騰したお湯で煮ます。大丈夫、解けたり変性したりしません。
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柔らかくなったら熱々のままお湯から取り出します。
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プレスするのにバイスなどありませんので、まな板に挟んで今使ったなべに水を満たして重石がわりにしました。
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冷めたところで様子を見ると・・・よくわかりませんね。
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無事、平らになりました。
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ベッコウは記憶形状素材なので、元に戻らないようしばらく重石をしておきます。

辺縁の薄い部分を切り取りました。
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廃棄する切れ端の少し厚い部分からピックを切り出してみました。ここは爪に良く似たニュアンスの出せるピックが取れます。

これでいよいよピックを切り出すわけです。

恐らく次回に続く(かも)





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ピックについて [オーガニックピック]

ここで私の独断。ギターピックは本べっ甲が最高です。特にグリップに関しては申し分ありません。樹脂製のものとは吸い付き感がまるで違います。演奏中に汗ですべって吹っ飛ぶなんてこともありません。

しかし、本べっ甲も、出音、弾き味に関しては、ちょっと・・・。出費した金額に対して満足できる一枚に出会える確率はかなり低いと思います。

それは、一枚ごとにピックの性格が違うからです。三角ピックで三つの頂点の音が皆違うなんてこともあるくらいだし。これは野生生物素材の特性であり、均一な工業製品とは根本的に違っているのです。べっ甲ピックでも形や厚みは再現できますが、材の密度や切り出した部位からくる物性の違いまでは再現できません。だから、本べっ甲は一点ものなのです。

写真右がべっ甲柄セルピック(にせもの)、真中ハート型がタイマイピック(本べっ甲)、左の3枚がアオウミガメピック(朝日べっ甲)です。この中でどれが一番いいか?
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つまんでみていちばんしっくりするのはもちろん真中の本べっ甲。しかし、私にとって実際弾きやすいのは左3枚のうちの右下です。厚みや硬さが実にいい。ただし、これはポリッシュしていないのに感触だけはツルツルでグリップは最悪(本べっ甲は磨いて見かけまでツルツルになっているほうが滑りません)。アオはもともと薄いですし、これに磨きをかけるとさらに薄くなり実用になりません。それに生前の甲羅のカーブがかなり明瞭に出ています。まあ、どれも一長一短があるということ。

上写真のウミガメ鱗甲板のピックはすべて私が作ったものです。材料はとある海岸で拾ったもの。場所はここで明かすとワシントン条約違反容疑で逮捕されるのでご勘弁。少なくともこのために殺害されたカメのものではありませんのでご安心ください(地元の住民が食べて捨てた可能性は大)。

実を言いますと私は20代の頃、本業のほうでタイマイの研究や保護をしていました。ある海域にどれだけ親ガメがいるか2年半かけて調査し、人工孵化で育てた1万匹以上の子ガメを放流しました。だからべっ甲製品には特別の思い入れがあります。あの頃は本当に純粋な気持ちでやっていました。べっ甲がまた優れた水産資源として認知されるように・・・しかし、現在の学説からみるとやり方がまずかったと反省する部分も多く、今はウミガメからすっかり遠ざかっています。
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こういう、なんというか、ウェットな気分にならない、最新の樹脂製ピックから好みのものをピックしていくというのがドライで正しいんだろうなあ。




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